んーマンガは記憶に残りやすいかぁ。
悩んでますね?どうしたんですか?
マンガは記憶に残りやすいからユーザー再訪に繋がるので結果的に全体のCV増に繋がるっていう営業を受けたのだけど本当かしらね…
マンガが記憶に残りやすいというのはデータでも証明されていますよ!
出典 日本教育工学会(教育システムの実践活用/一般)発表報告
「ストーリー調の数学マンガを用いた数学学習の記憶効果に関する研究」
https://www.cret.or.jp/dissertation/65/
図.各テキストで学習した数学テストの点数変化(点線は予測である)
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本実験では、マンガテキスト、マンガのストーリー部分を文章で会話しながら進めるテキスト、従来の教科書風のテキストの3種類を作成し、女子大学生に対し、それぞれで数学学習を行った後の直後学習と記憶定着効果について測定を行いました。その結果、学習直後のテストでは従来の教科書風のテキストでの学習で得点を伸ばすことができますが、一週間後に同じ数学のテストを行うとマンガテキストでの学習のみ得点を伸ばすことができました。つまり、記憶の定着効果はマンガテキストでのみ認められたということになります。
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なるほど、マンガは記憶に残りやすいとデータで証明されているのね!
幼少期に読み聞かせしてもらった桃太郎や浦島太郎のような昔話のストーリーって大人になった今でも覚えているワン!
なるほど、たしかに絵とテキストで表現されているからストーリーを覚えているわね。(この犬は大人だったのね 笑)
じゃあマンガは記憶に残りやすいって本当ね!
むむむ、広告マンガでも同じことがいえるかは微妙なところです。
どうしてですか?
広告マンガってランディングページに挿入する場合は凡そ2ページ程度、Webコンテンツや冊子などに使う場合も8-12ページ程度と短編の作品が多いです。
桃太郎や浦島太郎のような昔話や上記の実験のような教科書に用いる場合は一定のページボリュームがある長編の読み応えのあるマンガが多いですよね。
たしかに。表現できるストーリーの幅も長編の方が色々表現できますね。
そうなんです。広告マンガは商品やサービスを売る事が目的のため、ストーリーも偏る傾向にあります。
なるほど、たしかに…
とはいえ、仮説に過ぎないので検証してみましょう!
マンガは記憶に残りやすいのか?検証条件
検証内容:
マンガ読了ユーザーの再訪率とマンガ未読ユーザーの再訪率(記憶に残っている前提のためorganic流入かdirect流入のみを対象)をGoogleアナリティクスのシーケンス機能を使ってユーザーの比較
マンガ読了条件:
以下ページの40%読了をマンガ読了ユーザーと定義
マンガ未読条件:
以下ページの閲覧ユーザーをマンガ未読ユーザーと定義
※どちらも同じ訴求内容です。
マンガは記憶に残りやすいのか?検証結果
マンガ読了ユーザー
再訪率0.10%
マンガ未読ユーザー
再訪率0.67%
マンガは記憶に残りやすいのか?検証考察
あれ?マンガ未読ユーザーの方が再訪していますね…
そうですね、未読ユーザーの対象ページは会社の事業概要ページのため、別目的で辿り着いているユーザーも一定数含まれていそうですが、シーケンスの数値比較ではマンガ未読ユーザーの方が再訪している事がわかります。
なるほど、広告マンガの場合は商業マンガや昔話と違って単純に記憶に残りやすいとは言い切れないですね。
その通りです。次回は長編の広告マンガで検証してみたいと思います!
読者の皆さん、こんなマンガの検証をして欲しい!などあればお気軽にフォームからご連絡ください!
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